優れたリーダーは「自分でやって見せる」、偉大なリーダーは「人の心に灯をともす」
宇田川:ときどき若手社員の方と話します。AGCさんとは別の会社の方ですが、自分がいいと思って提案したことを反対されたのだと相談して来ることもあります。「社長は認めてくれたのですが、本部長クラスの方にそんなことではなくてこっちをやれと反対されました」というんです。でも、反対された理由を聞くと、わからないというんですね。対話的な関係ではないなと感じます。対話を重視されているのは、島村さんご自身が今までのキャリアの中で上の人にちゃんと話を聞いてもらった経験があったからではないでしょうか。
島村:その通りです。若い人が自由闊達に動ける社風でしたから。加えて、私の場合は、上がいろいろと否定的なことを言ってきそうな時には、その前に「ああ、それは全部私がやっておきますから大丈夫です。任せてください」と防御することもやっていました。そのためには自信も準備も必要ですが。