“机上の組織論”に固執せず、変化を拒まない組織へ
宇田川:今回の小向さんのお話から、良い組織の定型などはなく、強いて言うならば「時世や状況に応じて変わり続けられる組織こそが、良い組織だ」ということを、あらためて実感できました。そして、「変化を拒まない組織の素地を耕すことが組織開発であり、本来的な人事の仕事だ」ということを、この連載のメッセージとして強く強調していきたいと思いました。
小向:一時的に絶好調でも、外部要因で状況が変化して、一気にビジネスとして立ち行かなくなってしまった事例はたくさんあります。そこで変化を受け入れながら、時にはトップダウンで一丸となって突き進む。時には階層を取っ払って、皆でアイデアを出しまくる。そうやってカメレオンのように七変化できる組織は、本当に強い存在だと思います。人数が多くなればなるほど難しくなりますが、そこは目指していたいですね。