「メガトレンドと自社の実態」を起点とした人的資本の目標策定
松井:田中さんのフレームワーク上の「②理想とのギャップ」を分析して課題を抽出するところに関しては、たとえば日本で法定開示が義務づけられている男女賃金格差の分析などから、自社の実態がよく見えてきます。次図は、その分析のためのフレームワークです[1]。
たとえば、「②年齢階層別の男女賃金格差」や「③部門・職種・業務区分別の男女賃金格差」などの状態を解析すると、男女格差の問題だけでなく、社内で無意識のうちに染みついていた「特定の職種の人たちへの思い込み」みたいなものが見えてきて、施策のアイデアが出てきやすくなります。