マルハニチロは、細胞培養技術を用いて生産する食品としての「細胞性水産物」の開発および事業化を目指し、UMAMI Bioworksと協業契約を締結。魚類における細胞培養技術の確立に向けた取り組みを推進する。
マルハニチロは2021年8月以降、細胞培養における国内企業と細胞性水産物の共同研究開発に取り組んでいる。技術面および法整備を含めた世界的な事業環境の変化を見据え、新たに海外企業との協業を図ることにより、研究開発体制の拡大充実と早期事業化への歩みを加速させるとしている。
UMAMI Bioworksは、シンガポールに本社を置くバイオテクノロジー企業で、培養魚の自動生産プラットフォームを構築。同社は、培養魚研究開発においてすでに実用化に近い段階にあり、試食可能な細胞性水産物の開発に成功しているという。
マルハニチロは今回の協業を通じて、UMAMI Bioworksの細胞培養プラットフォームとマルハニチロの水産サプライチェーンを活用し、細胞性水産物の普及に向けた取り組みを推進するとしている。