イトーキは2026年7月1日、AIを経営の中核に据えた変革を加速するため、最高AI責任者「CAIO(Chief AI Officer)」を新設し、竹内尚志氏が同日に就任したと発表した。竹内氏はDX本部長としての経験を活かし、全社AI戦略推進やAI活用基盤の整備、AI人材の育成、AIガバナンス強化を担う。

AI技術の進化により、企業の競争力や組織能力にAIが大きな影響を与える状況となっている。イトーキは「AIをどの業務へ導入するか」ではなく、「いかに安全かつ実践的に経営変革へつなげるか」が重要であり、AIを単なる業務効率化の手段ではなく、経営判断や顧客価値創出を含めた重要経営テーマとして位置付けている。
同社は2026年1月、「AIを経営の中核に据える」戦略方針を公表した。さらに基幹システムをクラウドERPへと刷新し、サプライチェーンから経理、経営までのデータをつなぐ全社データ基盤を整備した。こうした環境を背景に、CAIOを新設し、AI活用の全社的な推進体制と実行力を強化する。
CAIOの主な役割は、全社AI戦略の策定・推進、AI活用基盤およびデータ基盤整備、AIガバナンスや利用ルール整備、生成AI・SaaSネイティブAIの社内実装、AI人材育成と活用文化の醸成、各部門のAI活用テーマ創出・実行支援、社内で得られたAI知見の全社展開、などである。
AI推進体制において、竹内尚志氏は2023年10月よりDX推進を目的にイトーキへ参画。国内外のIT企業で20年以上SaaSやDX領域に携わり、同社では基幹システム刷新や全社データ活用基盤整備などを推進してきた。CAIO就任後は、100名超のエンジニアをAIエンジニア等へ育成し、技術的にも組織的にもAI活用基盤の強化を進める。
新体制の重点領域として、社内業務への生成AIやSaaSネイティブAI導入による業務の高度化・生産性向上、セキュリティを担保したAI活用基盤構築、実践事例の共有などによるAI人材の育成と文化醸成、データ基盤を活用した業務変革、AIシフトと連動した顧客価値向上が挙げられている。
オフィス関連データやファシリティマネジメントの知見も生かし、自社主導のAIソリューション開発にも力を入れる。今後はDX本部から全社AI戦略をけん引し、知見の全社展開を目指す。これにより、イトーキ自身の変革ならびに顧客企業への提供価値向上を推進する。
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