“既存ビジネスの健康状態”からイノベーションの必要性を考え、投資すべき額を算出する
津田:イノベーションはやるべき論ではなかなか動きません。やったほうがよさそう、できそうだなという感覚が必要です。デジタルマーケティングができそうだなという“取っかかり”は、どのように作られていますか。
荻野:まずは数値目標を定義するところからですね。日本のマーケティングは発注管理が中心です。「この商品をとにかく売る」という大雑把な目的が掲げられている。それに対し、定量目標や知覚変容が書かれたブリーフ(マーケティング施策の設計図のような企画書)を作る手がかりを見つけるところから整理していきます。