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大企業からスタートアップまで参画する決済事業の新潮流──JCBが「決済支援プログラム」で生み出す価値

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企画からシステムまで幅広く支援する「決済事業立ち上げ支援プログラム」

──最初に「&JCB Fintech Program~Your First Supporter. JCB~」の概要をお聞かせください。

森林晴加氏(以下、森林):本プログラムは、新たに決済事業を始める法人様に向けて、カード発行や決済サービス・プロダクトの提供、業務基盤となるシステムの構築など、事業の立ち上げに必要なサービスを幅広くお届けする「決済事業立ち上げ支援プログラム」です。サービスをご利用いただく法人様は、決済事業者として長年の実績を有するJCBのノウハウやアセットを活用しながら、自社のニーズに即した決済事業を構築できます。

 本プログラムのポイントは、幅広い支援体制です。サービス立ち上げを支援するだけでなく、運用やマーケティングなどの観点からも法人様を支援し、事業拡大に貢献します。具体的には、JCBが自社で展開しているイシュイング事業(カード発行業務)やアクワイアリング事業(決済サービスの加盟店契約業務)のアセットを活かし、JCB主催キャンペーンへの参加機会の提供や加盟店獲得のサポート、コンプライアンスおよびセキュリティを踏まえた業務基盤の構築支援など、様々なご支援を行います。これらの充実した支援体制は本プログラムの大きな強みであり、複数のお客様から「契約後にこれほど伴走してくれるとは思わなかった」といった高い評価の声をいただいています。

──本プログラムをリリースした背景や狙いを教えてください。

小針隆氏(以下、小針):決済事業を開始するまでには、サービスの企画や業務要件の定義、システム構築、法令対応など、長い道のりを経なければいけません。これらのプロセスを支援する決済事業者は、以前から当社を含めて複数存在していました。しかし、当時は決済事業を開始するのは、既に一定以上のリソースや顧客を有している大企業が中心であり、中小規模の企業が決済事業に参入するのは極めて困難な状況でした。

 それがここ5年ほどで、スタートアップを中心とした中小規模の企業が決済事業を開始する例が急増しました。その背景には、キャッシュレス化の進展にともない、中小規模の企業でも独自の経済圏に顧客を囲い込む戦略が実践しやすくなったことが影響しています。こうしたなかで、当社も事業規模を問わず、幅広い業種業態の法人様を支援するべきだと考え、以前から提供していた支援サービスを本プログラムとしてパッケージ化し、幅広い顧客層に提供することとなりました。

──以前から提供していた支援サービスと本プログラムには、どのような違いがあるのでしょうか。

小針:「立ち上げのスピード」という点で大きな違いがあります。特にスタートアップの場合、ビジネスの速度感が際立っており、事業の立ち上げのスピードを非常に重視される傾向があります。そのため、従来の支援サービスを通じて蓄積したノウハウをまとめ上げ、よりスピーディーに決済事業を立ち上げられる体制を構築しました。具体的には、TIS、インフキュリオンなどとの協業により、JCBが保有する決済システム、業務基盤などが活用可能となり、従来であれば多大な時間を要するシステム構築の工数を大幅に削減できます。

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

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