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メットライフのベテラン生保マン、「イノベーター」となる-起業家とは違う“作法”と“想い”

第7回:メットライフ生命保険株式会社 戦略企画部 シニアマネージャー 児玉隆志氏

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経営トップが“本気”で取り組むイノベーションセンターで新規サービス開発の専任に

津田(株式会社インディージャパン 代表取締役/テクニカルディレクター):
 児玉さんが今のプロジェクトを手がけることになったきっかけを教えてください。

児玉(メットライフ生命保険株式会社 戦略企画部 シニアマネージャー):
 2014年12月に、当社の「イノベーションブートキャンプ」というプログラムに参加しました。「ブートキャンプ」というのは、もともとはアメリカの軍隊で実戦配備される直前のトレーニングのことです。メットライフでは通常業務から遮断された環境でお客さまのニーズについて考え、既存の事業にとらわれない革新的な事業につなげることを目的とした宿泊型の研修プログラムのことを言います。 メットライフアジアのプログラムですが、日本で実施したのはこの時が最初となります。100以上のビジネスアイデアが提出され、その中から選考を通過した22名が参加しました。小田原で1週間にわたり開催されたのですが、私は運営事務局を兼ねて参加しました。 そこで出た、あるビジネスアイデアをブラッシュアップするために、2015年4月から通常業務を全てはずれてイノベーション活動に専念しています。

津田:
 ブートキャンプには私も同席させてもらいましたが、社長も来られていたのが印象的でした。取り組みに対する真剣度が伝わってきましたね。

児玉:
 参加者は事前に革新的なビジネスプランを提案しますし、5日間のプログラムでは理論学習やディスカッションだけでなく、直接お客さまと対話をする機会も持つことで自己のアイディアを洗練させる機会もあります。そして、最終日には社長含め経営陣にプレゼンテーションを行います。当社はボトムアップイノベーション(現場からのイノベーション)を推進していますのが、ブートキャンプはまさに社員の当事者意識を高めることができる場であると感じました。

 また、アジア市場は世界で最もダイナミックな市場であり、メットライフのアジア戦略を遂行するためには、従来の商品開発とは一線を画した、真に革新的で競争力のある独自の方法を編み出し、急激に変化するお客様のニーズに対応する必要があります。シンガポールにイノベーションセンター「Lumen Lab (設立当時future lab)」を立ち上げ、そこのチーフ・イノベーション・オフィサーが直接指導をしてくれたことはいいモチベーションになりました。

児玉隆志児玉隆志氏
メットライフ生命保険株式会社 戦略企画部 シニアマネージャー

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