「戦略的デザインプロセス」は、人が材料で企業文化が調味料となる進化し続ける“レシピ”
Designitの戦略的デザインプロセスの5ステップを、ひとつずつ紹介してきたが、これはどのような企業のどのようなプロジェクトにもそのまま当てはめて使えるようなものでは決してなく、それぞれの条件に合わせて柔軟に変えていくことが重要となる。
例えば、 フューチャー・ビジョンとエクスペリエンス・ロードマップを明確にし、各ステークホルダーが同じ認識を持つことがなによりも重要な場合は、前半のフェーズに重点を置く。また、とにかく迅速にある程度高い精度のプロトタイプを期間内に作ることが重要な場合は、後半のフェーズに合わせることが一番重要となる。このように、企業の文化やプロジェクトの目的に合わせてプロセス自体をデザインすることも、プロジェクトにおける重要な要素のひとつなのだ。