他者を受け入れるために自分が何者であるかを知る「セルフマネジメント」──適応課題に向き合うためのナラティヴとは
宇田川:今の日本企業が抱える課題は、関係的な問題、関係性の問題だと思うんですね。憎むべきは「孤立」だと思うんですよ。それなのに、自分でなんとかしなくてはいけない、スキル不足のせいだと問題を個人化してしまっている。するとスキル依存に走ってしまうし、さらなる孤立を生みます。
今まで自分の「モヤモヤ」を明らかにして、自分で物語を紡いでいかなければいけないと話してきたので、ここで「問題を個人化させるな」というと矛盾しているように感じるかもしれませんが、問題を“自分の中にあるもの”と捉えるのではなく、“自分に起きていること”だと捉えて、自分一人の責任ではないと考えることが大事なのだと思いますね。