大賞に選ばれたのは……?
7団体の発表の後、審査員による審査を経て、大賞が発表された。大賞を受賞したのは、キリンホールディングス株式会社発の新規事業「premedi」だった。

審査員を代表して池田氏は、「登壇されたすべての事業において、社会が直面する様々な重要な課題に向き合っておられ、エネルギーと迫力の溢れるプレゼンに感銘を受けた」と振り返りながら、「政府としても国を挙げてスタートアップ支援に力を入れてきている中で、『premedi』は、グロースドライバーの特定を含め、日本企業のさらなる急成長を予感させられる革新的で素晴らしい内容だった」とコメント。
登壇者インタビューで「事業拡大で最も大切なのは仲間」と明かしていた「premedi」の田中氏は、「社内新規事業として、このようなピッチの場に立つ機会がほとんどなかったので、評価されて本当に嬉しい」と述べた上で、「すべてチームメンバーのおかげ。持ち帰って全員で喜びを分かち合いたい」と声を弾ませた。
また、日本製鉄株式会社発の新規事業「KAMAMESHI」がオーディエンス賞に輝き、他事業も各審査員特別賞を受賞した。
日本新規事業大賞の“言い出しっぺ”であり、司会を務めた土井雄介氏は、感動のあまり目を潤ませながらも「社内起業家たちが輝ける場を作ることで、日本の新規事業を、そして日本社会をもっと元気にしていきたい」と力強く締め括った。
