「パワーポイント」が戦略を決める? 実践・行動としての経営戦略
栗原:いよいよ本書の核心である第Ⅲ部「4つの新潮流」をお伺いできればと思います。まず一つ目の「実践・行動としての経営戦略」とはどのようなものですか。
琴坂:これは「マイクロファンデーション・ムーブメント」とも呼ばれる、分析レベルを極限までミクロに下げる潮流です。従来の資源ベース理論は「優れた能力があれば勝てる」という大枠は示しましたが、その能力が具体的にどのように組織内で作られているのかという「中身」がブラックボックス化していました。たとえば、近年注目されているSAP(Strategy as Practice:戦略実践論)では、戦略を「組織が持つもの」ではなく「人々が行うもの」として捉えます。
