現実を捉えきれない「劣位言語」としての数学の限界
物理学の歴史において、アインシュタインが直面した最大の壁は、一般相対性理論と量子論の矛盾であった。マクロな世界を記述するアインシュタインの数式と、ミクロな確率の世界を記述する量子力学は、宇宙の始まり(ビッグバン)やブラックホールの中心という極小かつ極大の空間において衝突し、計算結果に「無限大」を出して破綻する。根本的な問題は数式の精度ではなく、数学という言語の「本質的な不可能性」にある。
アインシュタインは1921年の講演「Sidelights on Relativity」において、極めて象徴的な言葉を残している。
