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Workday流、グローバル人事の最前線

プレミアリーグに学ぶ人財採用と維持の教訓は、「組織文化」と「テクノロジー」

第1回

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企業・組織がプレミアリーグから学ぶ「タレントマネジメント」の要件

 もし自分の会社をサッカーのクラブチームと見立てたら、従業員一人ひとりの市場価値はどこにあるのでしょうか? 最高のプレイヤーを獲得するために他のチームと常に競い合うのでしょうか? また、最高の人財を採用して働き続けてもらうためには、どのくらいのお金を用意する必要があるでしょうか? もちろん新しい経理担当の責任者を雇うのに週給1750万円もの給料を払う必要はありませんし、メッシやロナウドに値するような人財を見つけたとしても145億円もの契約金はかからないでしょう。しかし、英国プレミアリーグでの8月末の移籍期限の締め切り時に起こる選手の奪い合いは、最高の才能を見つけて引き留めるという点では、ビジネスにおいても大いに参考になります。

 一見すると、一般的なビジネスの世界とプレミアリーグは全く別物のように見えるかもしれません。プレミアリーグでは移籍締切日の一日だけで約227億円もの大金が動き、夏の支出額は約1706億円を記録したこともあります。しかし、それはそれほど異様なことではなく、ビジネス界でも、同じように限られた枠の中にいる需要が高いプレイヤーを獲得するために競争しているのです。企業・組織がプレミアリーグから学べる3分野について以下に紹介しましょう。

タレントマネジメントにおける「組織文化」の価値を知る

 2016/17シーズンに向けて、プレミアリーグの全20クラブには約7475億円という記録的なテレビ放映権料が分配されました。しかし全てのクラブに同等ではなく、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティなどのビッグクラブは、バーンリーやハル・シティ、ミドルズブラを大幅に上回る予算を分配されるため最高の人財の採用が可能になります。では中間層のクラブはどのように競い合えば良いのでしょう? 答えはプレイヤーが“最高に楽しめる体験”を提供することです。

 それには、まず組織文化の理解が重要です。事実、デロイトのグローバル ヒューマン キャピタル トレンド 2016によると、イギリスの人事担当者と企業のリーダーの84%は、「組織文化は競争優位になる」と考えています。しかし、自社の組織文化をよく理解していると答えたのは回答者の28%で、「適切な組織文化」があると回答したのはわずか19%でした。

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