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デザインによる都市OSの変換

「江戸」の都市設計に学ぶ“AI後”のイノベーションとクリエーション──「密集」と「余白」が重要な理由

第1回ゲスト:東京都市大学 環境学部 特別教授 涌井 雅之(史郎)氏【前編】

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平和で暇でクリエイティブな「江戸」という都市に学ぶ、“AI後”のイノベーションとクリエーション

涌井:明治維新になって急に開国した日本が、なぜ諸外国の重工業にキャッチアップできたか。そこがポイントです。江戸時代は海外との戦争もないし藩同士の戦もない。ある意味、暇なんですよね。暇だからおしゃれを楽しんだり、変わった細工のあるものを購入したりして消費経済が回るわけです。

ところが時間だけは消費しにくいから、遊ぶんですよね。たとえば数学の難しい問題を遊びとして夢中になってやる。結果として、日本独自の数学・和算は、高度な代数・整数方程式論・解析学・幾何学が発達していくんです。

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