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出光興産山口氏、松山工業鵜久森氏、経産省茂木氏が語る、インタープレナーが組織にもたらす“影響”とは

「Industry-Up Days Autumn 2022」レポート

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出光興産、松山工業、経産省のインタープレナー

 本セミナーでは、主にインタープレナーとしての山口氏、鵜久森氏の活躍を紹介しながら、随所で官僚である茂木氏に意見を伺っている。茂木氏は2004年に経済産業省に入省後、対米通商など外国の政府関係者と関わる国際関係のキャリアを歩んだ。その後は国内で中小企業政策の担当として企業と行政のコミュニティづくりを推進し、現在では人事として採用から組織改革に携わっている。国際関係から国内企業、人事へと異なる分野に越境し続けてきた茂木氏自身もインタープレナーといえる。

 山口氏は、自身の職業を「インタープレナー」として紹介。出光興産の会社員として勤務する傍ら、人の活動が生態系の豊かさにも貢献するような社会にしたいという目標を掲げ、森林や畑をベースに生態系と人をつなぐマイプロジェクトを主宰するなど、個人でも様々な活動を行っているというのだ。

 鵜久森氏は今年で75周年となる老舗工業向け素材・部品商社 松山工業株式会社の代表取締役社長でありながら、「エア・コミュニティマネージャー」として個人の活動も行っている。“エア”には「場所にとらわれない」という意味が込められている。個人として、モノづくりを通じてご縁を広げる活動を行うほか、スタートアップ企業や学生向けの次世代支援を行っている。会社の経営自体は安定しているが、将来の変化に備えて個人の活動を行っているのだと鵜久森氏は語る。

 自己紹介に引き続きモデレーターの濱松氏は、個人がインタープレナーとして“越境”する際の課題について、山口氏、鵜久森氏の意見を聞いた。山口氏は、越境が“遊び”のように思われ、本業をおろそかにしている印象をもたれかねないことが課題だという。ただ、近年では越境が良い印象をもたれるようになっており、外での活動が組織にも貢献することを知るべきだと語る。一方の鵜久森氏は、シニア世代が越境する際の課題を取り上げた。仕事一筋だった人は退職後に何をやってよいかわからなくなってしまう傾向がある。しかし、やる気スイッチは年齢問わず誰しもが持っているもので、周りが仕組みを作ってあげることで、シニア世代が越境しやすくなると、70歳を過ぎてマイクロソフトの検定に合格した自身の父の話を例に紹介した。

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山口 伸(ヤマグチ シン)

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