存在意義が企業成長の前提条件に。経営イシューとし取り組むべきこと
──コロナ禍で先が見えない時代という認識が広がりましたね。新規事業開発、DX、カーボンニュートラルなどさまざまな切り口で大企業を取材していますが、共通して感じるのは、既存の組織のままでは成功が難しく、長期的に取り組みが求められる経営課題が多いということ。新しい経営・企業や組織のカタチが求められているのではないかと思います。
岩嵜:そう思います。例えばこれまでの新規事業開発は、ボトムアップで現場の危機感をドライバーに推進されてきたと思います。今必要なのは、企業全体のダイナミックな変革であり、明らかにCEOイシューで判断すべきことが増えています。例えば、「Woven City(ウーブン・シティ)」に代表されるトヨタの最近の動きは本当に大胆ですよね。