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ドコモ、JR東、積水化学、リコー発! 社内起業家4人が明かす、大企業での新規事業挑戦の“リアル”

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大企業の恩恵とジレンマ。看板の力と社風の壁

森久:大企業の中で新規事業を立ち上げる上で、各社の「いいところ」や、逆に「壁になったこと」など、リアルな社風について教えてください。

美濃(積水化学):積水化学は「真面目で賢い会社」という一方で、以前はコンサバティブで守りに入っている印象を持っていました。しかし、イノベーション推進グループに移ってからは、いろいろな方が「挑戦」という言葉を口にするようになり、会社全体が前向きに変わってきていると感じます。何より、当社は本当に良い人が多いです。私は入社以来ずっと積水化学におり転職経験がありませんが、だからこそこれまで関わってきた社内の人脈が大きな財産になっています。未知の課題にぶつかっても、すぐに親身に相談に乗ってくれる環境があるのは大企業の強みですね。

積水化学工業 美濃希世直氏
積水化学工業 美濃希世直氏

岩田(リコー):現状、私たちの新規事業から「大成功して会社を牽引するような事業」がまだ出ていないというのは、非常にシビアな現実だと感じています。ボトムアップで意見を通しやすい風土は素晴らしいのですが、その先が続かずに途中で諦めてしまう人が多いのはもったいない。NTTドコモさんのように、元の会社から出資してもらって外に出られるスピンアウトの仕組みは純粋に羨ましいです。ただ、実際に自分でビジネスの端から端までをやってみて、全国津々浦々に広がる「リコージャパン」という既存の販売チャネルがいかに凄まじいものか、身をもって知りました。以前は既存事業に対して「会社の仕組みがイマイチなのでは」と思っていた時期もあったのですが、とんでもない。このチャネルを持っていることは圧倒的な強みだと改めて痛感しています。

小西(JR東日本):JR東日本というと鉄道の固いイメージが強いですが、実はホテル、商業施設、まちづくりなど事業フィールドが非常に広いんです。私が提案したような「飛び地」の事業でも、JRのブランドを使って商談につながるのは、長年培ってきた「鉄道の安全・安定」という圧倒的な信頼の積み重ねがあるからです。人口減少で鉄道事業がシュリンクしていくという危機感があるからこそ、会社全体にトライアンドエラーを推奨する空気感があり、鉄道業界きってのチャレンジングな社風だと感じています。制度自体も、私が応募した当時は20%の兼務でしたが、今は100%コミットで会社設立を前提とするようにアップデートされており、本気で大きな事業を生み出そうという会社の姿勢を感じます。

山下(ReCute):NTTドコモも大きな会社なので、営業の際に「NTTドコモ出身です」と言うだけで話を聞いてもらいやすいという“名刺の力”は痛感しています。また、一番助けられたのは「自社の固定概念だけでなく、外部の評価を尊重する懐の深さ」です。実は、私のアイデアは一度社内で否決されて閉じられかけたことがありました。ですが、外部のVCから出資を得られることになり、事務局に掛け合った結果、「外部が評価するなら」とスピンアウトが認められました。課題としては、所属する部署や上長の考え方次第では挑戦しづらい人もいる環境があることです。全員が一度は新規事業に携わる機会があれば、ビジネスの視野が広がり、もっと挑戦しやすい風土になるのではないかと思っています。

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言い訳せず踏み出そう。迷うなら「挑戦」一択

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

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